【薬剤師】調剤ミスが多いのはなぜ?原因と対策を解説!
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・調剤ミスが多くてしんどい
・調剤ミスを減らす方法を知りたい!
・自分は薬剤師辞めるべきなのか?
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こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事で紹介する「調剤ミスが多い時の対策」を実践すれば、新人でもミスを減らせますよ!
なぜなら、実際にボクもこの方法でミスを最小限に抑えられたからです。
記事前半では「ミスが多くなる原因」について、後半では「調剤ミスが多い時の対策」を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね!
目次
ミスが多い薬剤師の原因は?悪いのは自分?
薬剤師のミスの原因は、主に知識不足とケアレスミスです。
知識不足に関しては、勉強してアップデートし続ければOKです。
重要なのはケアレスミスの方です。なぜなら、ケアレスミスは無意識下で起こるから。
目先の対策としては、「焦ってる時は深呼吸する」「集中する」くらいしかありません。
集中力を上げる方法
集中力を上げるには、瞑想が一番良いです。
なぜなら、瞑想の効果は科学的に証明されてるから。
集中力は正確には「注意集中力」と呼ばれ、注意をコントロールする力です。
瞑想は呼吸や体の感覚など、様々なものに対して注意を向けるトレーニングなので、結果的に集中力が上がります。
具体的なやり方などは、DaiGoさんの「超集中力」を読めばOK。
環境が影響してるかも
自分の知識不足、集中力不足だけが原因とは限りません。
「職場の空気が悪い」など、環境によって本来のパフォーマンスを発揮できていない場合があります。
ストレスも溜まりやすく悪循環するので、普段はミスしない人でも連続でミスする事も少なくないです。(ボクも経験済み)
明らかに環境が悪いのであれば、店舗異動や転職を考慮すべきです。
転職を考える人は、まずは転職した薬剤師の60%が利用!おすすめ求人サイト7選を読んで下さい。
調剤ミスの定義は?
日本薬剤師会によると、調剤ミスは3つに分類・定義されます。
国試で勉強してますが、念のため載せておきますね!
調剤事故 | 調剤に関するすべての事故関連して、患者に健康被害が発生したもの。薬剤師の過失の有無を問わない |
調剤過誤 | 調剤事故の中で、薬剤師の過失により起こったもの |
ヒヤリハット・インシデント | 患者に健康被害が発生することはなかったが、ヒヤリとしたり、ハッとした出来事 |
調剤ミスが多い時の対策
新人・ベテラン関係なく、誰もが調剤ミスを経験します。機械化も進んでますが、ヒューマンエラーは無くなりません。
「一度ミスったら終わり」ではないので、気負い過ぎずにいきましょう。
ミスや不安によって精神不安定になり、さらにミスを誘発するので、冷静に対策を練るべきです。
社内で起きたミスを把握しておく
社内のミスを共有してる会社は多いと思います。
採用してる薬剤も共通してたりするので、まずは近いところから把握すべきです。
自店でも起きそうなミスは常に想定しておきましょう!
薬袋・薬情の確認も怠らない
ピックミスは薬袋・薬情の確認でも防げます。
規格・薬剤違いなど、よくあるケアレスミスを防ぐコツです。
また、印刷物が他人と入れ替わってる事もあるので、そういったミスを防ぐ目的もあります。
投薬時に患者と確認する
実は、法律的には投薬者が一番責任が重いので、投薬時の確認は怠らないように!
一つ一つ患者と確認し、矛盾があれば必ず再確認しましょう。
ミスを防ぐための「最後の砦」という意識を持つべきです。
ダブルチェックしてもらう
「ここでミスったらやばい」という作業はダブルチェックしましょう!
液剤マシンなど機械化が進んでますが、中に入れる薬剤を間違えたら終わりです。
どんなに小さい作業でも、不安であればダブルチェックして損はないです。(特に新人)
自分が焦っている時のサインを見逃さない
ケアレスミスが起きる時の大半は、焦っていたり、集中が切れています。
「自分が焦ってる時の体の反応」を把握しておくと、焦りに気づくことができます。
人それぞれですが、よくあるパターンは載せとくので参考までに。
- 手汗が多くなる
- 呼吸が浅くなる
- 体が熱くなる
新人がやりがちな調剤ミス
特に新人が注意すべき調剤ミスをまとめました。
ケアレスミスはパターン化されてるので、知っておくだけでも大分違います。
普段から意識しておけば、かなりミスを減らせるはず。
成分・薬効の重複
他の薬局・病院で処方があるときに起きやすいです。
特に重複しやすいのは、鎮痛剤・PPI・H2ブロッカー・ビタミン剤・降圧剤など。
お薬手帳の確認である程度は防げます。
数量・規格の取り間違い
一番多いミスが数量・規格違いです。12錠シートなど、変則的な場合は特に起きやすいので注意。
漢方も間違えやすいので、必ず電卓を使いましょう!
投薬時は、患者と一緒に数確認すると良いですね。
薬剤の取り間違い(類似名称)
新人は製品名に慣れていないので、類似名称の取り間違えをしやすいです。(メーカー違いも)
「ピッ」とすれば間違えても分かるはずですが、急いでると手順を飛ばしたりするので注意。
具体例を確認したい人は、こちらを参考にどうぞ。(内服薬,外用剤で薬名(商品名)が類似していることによって起こったインシデント,アクシデント事例)
用法用量の確認ミス
経験が浅いうちは、どんな時に用法用量が変化するかわからないので、ミスが起きやすいです。
添付文書を読めばわかりますが、焦りや思い込みでミスをします。(バルトレックスが良い例)
念の為、よくあるパターンをまとめておくので、意識してみて下さい!
- 年齢による用量変化
- 体重による用量変化
- 腎機能・肝機能による用量変化
- 適応疾患による用量・用法変化
- 配合剤の併用時に最大用量を超える
調剤ミスの責任
調剤ミスの責任は、投薬者が負うことになります。
具体的には、刑事責任・行政責任・民事責任です。
刑事責任は刑法、行政責任は薬剤師法に則ります。
民事は、薬剤師(薬局)vs 患者の民事裁判になりますね。
まとめ
内容は以上となりますが、いかがでしたか?
ミスを減らすポイントが身についたのではないでしょうか。
念の為、最後におさらいです。
- 知識・経験を積めばミスは減る
- 集中力を上げるには瞑想がベスト
- 環境が悪い場合は転職も考慮