公務員薬剤師を辞める時のリスクと準備|転職で後悔しない方法解説
公務員薬剤師辞めたいけど、どうすべき?
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事で紹介する「公務員を辞める前の準備」を実践すれば、スムーズに新しい職場に行けますよ!
なぜなら、転職時のリスク管理を身につける事ができるからです。
記事前半では「公務員を辞める前の準備」について、後半では「公務員薬剤師の転職先の選び方」を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね!
目次
公務員薬剤師を辞めたいと思う理由4選
仕事上の不平不満はつきものですよね。
辞めたいと思う理由は人それぞれだと思いますが、特に多い4つに絞ってみていきます。
- 人間関係に問題がある
- 定期的に転勤・異動がある
- サービス残業がある
- 同じことの繰り返しでつまらない
人間関係に問題がある
公務員薬剤師の職場は、主に市役所等の行政機関か公立病院です。
行政機関の場合は、様々なジャンルの人と関わります。基本的な知識や考え方が違うので、折り合いをつける上でストレスになる事があります。
病院の場合においても、閉鎖的な空間・同じメンバーで仕事をするので、人間関係で問題が起きないはずがないですね。
また、公務員はサボっても同じ給料が貰えてしまうので、「私は頑張ってるのに、、、」というパターンもよく聞きます。
定期的に異動・転勤がある
公務員は3年周期で異動・転勤があります。
地方公務員の雇い主は都道府県なので、県内の異動になります。
一方、国家公務員の雇い主は国なので、全国転勤です。
サービス残業が多い
近年、公務員の残業は増加傾向にあるようです。
特にコロナ禍で健康関連の部署は忙殺されています。
「市民のため」という名目上、サービス残業も当たり前のようです。
一時は電話線もパンク状態で、帰るに帰れない状況が想像できますね。
同じとこの繰り返しでつまらない
公務員薬剤師は大きく分けて、病院業務と行政業務に分けられます。
行政業務の場合はデスクワークが多く、ルーティンワークがつまらないと感じる人は多いです。
メール対応、資料作成、コピー取る、上司に印鑑ラリーするなど。
現場の薬剤師よりも地味な作業の繰り返しで、「無駄だ」と感じる人も少なくありません。
公務員薬剤師を辞める前の準備
公務員を辞めるなら、嫌なことから解放されると共に、メリットも手放すことになります。
勢いで退職して後悔しないために、一旦立ち止まって考えることも必要です。
休暇や休職を検討する
仕事を辞めたいと思うほど追い込まれている時は、精神的にも疲労が溜まっていると思われます。
無理せず休暇や休職を取るのも一つの手です。病気休暇・休職の場合は、休んでいる間も一定以上の給料が支払われます。
実際に、私の知り合いにも休みつつ給料をもらってる人はいました。福利厚生のメリットを使わないのは勿体無いです。
部署異動を申請する
今の部署・仕事内容が合っていない可能性も考えられます。
希望が通るかは人事次第ですが、部署異動の申請をするのもアリですね。
「希望を通さないなら辞める」くらいのことを言っても良いかもしれません。
自治体にとって薬剤師は貴重な人材なので、強気でいきましょう。
退職しにくい場合は「退職代行」を利用する
上司との関係が悪く退職届を出しにくい時や問題がある時は、退職代行サービスを活用しましょう。
弁護士が退職手続きをしてくれます。費用も3万円前後と、そこまで高くはないです。
東京労働経済組合
転職する前にメリット・デメリットを把握する
転職する前に、改めて公務員のメリット・デメリットを再確認しましょう。
転職後に「やっぱり公務員の方が良かった」と後悔しないように。
次章にまとめてあるので、思考整理しつつ参考にして下さい!
公務員薬剤師のメリット
本章では、公務員薬剤師のメリットについて解説します。
以下項目は公務員ならではの特徴です。辞める場合は、このメリットを失うリスクは覚悟しましょう。
病院・薬局薬剤師ではできない業務を経験できる
安定して昇級、昇給できる
公務員ならではの福利厚生が充実
公務員薬剤師のデメリット
一般的には、公務員になれば安定でハッピーというイメージがあります。
その一方で、以下のようなデメリットがありますよね。民間企業に移れば、だいぶ改善できるでしょう。
業務量と残業の多さ
デジタル化が進んでいない
完全なる年功序列
転勤・異動がある
民間薬剤師との比較
本章では、民間薬剤師との比較をします。
民間には民間の悩みやデメリットがあるので、予め把握しておくべきです。その上で、転職するかどうか考えましょう!
給料は副業で増やせる
平均年収で比較すると、大きな差はありません。
それゆえ、収入面で考えるなら副業ができる民間の方が圧倒的に有利です。(公務員の副業は厳しく制限されてます)
現代ではブログやブロックチェーン、プログラミングなど様々な副業ができます。
利益が出るまで時間はかかりますが、月に5万円でも稼げれば生活が変わります。
仕事は結局ルーティンワークどちらが好きか
いずれにしても仕事はルーティンワークです。
民間薬剤師の場合は、「処方入力・調剤・鑑査・投薬・薬歴」の無限ループ。
どんな仕事にもルーティンはあるので、「事務作業と薬剤師業務どちらが好きか?」と自問自答しましょう。
転勤はほぼないが店舗異動はある
民間の場合は、全国チェーンでなければ、遠くに飛ばされることはありません。
全国チェーンであったとしても、異動の範囲が決まってる契約があるので心配要りません。
自宅から「1時間半圏内」などの規定があるはずです。
引っ越しを伴うような異動はまずないので、この点は民間に軍杯が上がります。
残業は公務員以下
「薬歴が溜まっている」などで残業することは良くありますが、公務員ほどサービス残業はありません。
一部の病院ではあるようですが、薬局やドラッグストアでサービス残業はあまりないです。
なぜなら、期限がある仕事が少ないからです。「明日までに仕上げないといけない」といった事はほぼありません。
公務員薬剤師の転職先の選び方
本章からは、公務員薬剤師の転職先の選び方や注意点をみていきます。
転職を決意した人も考え中の人も、ぜひ参考にしていただければ幸いです!
年収アップしたい人
年収アップさせたい人は、大手のドラッグストアか地方の薬局が狙い目です。
ご存知の通り、ドラッグストアは初任給でも手取り30万は普通です。ある程度経験がある人なら、交渉次第でさらなる年収アップを狙えます!
リクナビ薬剤師はドラッグストアの求人が多いので、登録しておくと良いです。
地方の薬局は人手不足のため、地方手当や住宅手当が手厚い傾向にあります。平均的には静岡や長野が高収入です。
ファルマスタッフは『高収入の薬局求人』を多く掲載しているのでオススメです。
残業が少なく、余裕を持って働きたい人
公務員は民間に比べてサービス残業が多いです。
残業を減らして自分の時間も大切にしたい方には、中小の薬局がオススメです。
中小薬局であれば、処方箋枚数が少なく、落ち着いて仕事ができる可能性があります。
求人でも処方箋枚数を公開している事が多いので、見てみてください。
先ほども紹介したファルマスタッフか、全国的に幅広い求人のある薬キャリがオススメです。
病院薬剤師としてキャリアアップ
病院薬剤師としてキャリアアップしたい人は、大学病院や国立病院、民間病院の選択肢があります。
病院の資金力によって、インフラのレベルが違います。キャリアだけでなく、より良い環境を探しましょう!
実は、メディウェルのように病院専門の転職サイトもあるので参考にどうぞ。
確定拠出年金制度を導入している会社
退職金制度を導入している会社は多いですが、「中小企業退職金共済制度」の場合は退職金が大幅に減る可能性があります。数百万円しかもらえない事もあるようです。
そこで重要なのが、「確定拠出年金制度」です。こちらの場合は、企業が掛け金を積み立てて、運用は自分でする事ができます。(参考:確定拠出年金制度の概要)
中小企業でも、確定拠出年金制度を導入できるレベルの会社を選ぶと良いです。
転職サイトを上手に利用するコツ
転職エージェントは、転職や退職に関するノウハウを豊富に持っています。
無料で相談可能なので、客観的な意見が欲しい時は聞いてみましょう。
不安や悩みを抱えた状態では視野が狭くなりがちなので、客観的な意見は重要です。
*転職エージェントについて詳細に知りたい人は「」を参考にどうぞ。
転職を決めていなくても無料相談できる
転職を決意していなくても、無料で相談可能です。
なぜなら、転職サイトは企業から報酬をもらっているため、利用者からお金を取る必要がないからです。
むしろ、転職が決まったらボーナスがもらえる場合もあるほど。
非公開求人を探せる
実は、薬剤師求人の多くは非公開求人です。
簡単に見つかる求人は、慢性的な人手不足で長期掲載されていたり、誇大広告だったりします。
好条件で優良な求人は非公開な場合が多いので、転職サイトで探すのが効率的です。
経験に基づいた客観的な意見を聞ける
転職エージェントには転職や退職に関するノウハウが豊富にあります。
その経験や知識に基づいた客観的な意見を聞く事ができます。
一人で悩み続けるより、プロの意見を混ぜたほうが良い考えが生まれるはず。
求人紹介だけでなく、面接や書類対策も可能
転職サイトは求人を見るだけのイメージがある人もいると思います。
薬剤師は比較的簡単に内定をもらえるので、書類対策などには慣れていない人が多いはず。
苦手なことや面倒なことは外注すればOKです。
まとめ
以上で本記事は終わりですが、参考になりましたか?
念の為、重要なポイントをまとめておきますね。仕事は人生の多くを占めるので、より良い職場に出会えることを祈っています!
- 休暇・休業制度を活用する
- 退職代行の利用も可能
- メリット・デメリットを再考する
- 転職サイトを上手に利用する