カフェインの中毒について薬剤師が解説【コーヒー以外にも注意】
カフェインは正しく摂取すれば、眠気覚まし(覚醒)効果があります。
勉強や夜勤でエナジードリンクやコーヒーを飲む人は多いと思います。
それだけでなく、煎茶、紅茶、ウーロン茶、ほうじ茶、風邪薬など身近なものに含まれています。
自身も気づかぬうちに過剰摂取している場合もあるので注意です。
カフェイン中毒が原因となる死亡例もあります。
目次
カフェイン中毒とは
カフェインの過剰摂取は中毒症状や依存症を引き起こす場合があります。
この解説を読めば、中毒症状だけでなく、摂取量の目安なども理解できるようになります。
カフェイン摂取量と中毒について
カフェインの適切な一日摂取量は300~350mg
コーヒーの場合、一杯200ml当たり約120㎎のカフェインが含まれるので、一日三杯程度にあたります。
コーヒーのカフェイン含有量は、お湯出しか水出しかなど作り方や豆の種類によって変わります。
私もコーヒー好きなので、朝昼晩で一杯ずつと考えると意外と少ないと思ってしまいます、、泣
カフェイン中毒の症状とは
短時間に8杯飲むと中毒症状が出る可能性があります。
表の下にいくほど強い中毒症状です。
- 頭痛、めまい、耳鳴り
- 悪心嘔吐
- 不眠
- だるさ・視野狭窄・体の強張り
- 振戦(手氏の震え)
- 心悸亢進・頻脈・不整脈
- 呼吸麻痺
- 死に至る可能性(経口致死量:約10g)
カフェインの効果
カフェインには神経を興奮させる作用があるため、眠気冷ましだけでなく倦怠感の改善効果もあります。
また、脳血管を収縮させるので、脳血管の拡張が原因の片頭痛に対して改善効果があります。カフェインが風邪薬に含まれるのはそのためです。
ちなみに、コーヒーを飲まなくても匂いをかぐだけでも、頭が冴える・判断力が良くなるなどの効果があるそうです。
カフェで勉強や仕事をする人が多いのはそういった理由もあるのかな??
カフェインを体内からなくす方法
1週間程度カフェインを含むものを絶てば、体内からカフェインを出すことができます。
以前よりもカフェインの効き目が悪い場合や、体調がすぐれない場合は試してみてください。
カフェイン中毒にならないために【摂取量を計算しよう】
前述したとおり、カフェインの適切な摂取量は300㎎~350㎎です。
↓表を参考に計算してみてください。
頭痛等の原因にもなるので、頭痛もちの人・夜寝つきが悪いという人はカフェインを減らしてみてください。
カフェインを減らしても改善しない、他に原因が思いつかない人は医療機関に受診してください。
カフェイン含有量目安表
煎茶(150 ml) | 30㎎ |
ほうじ茶(150 ml) | 30㎎ |
ウーロン茶(150 ml) | 30㎎ |
紅茶(150 ml) | 45㎎ |
コーヒー(150 ml) | 90㎎ |
レッドブル(250 ml) | 80㎎ |
モンスター(355 ml) | 142㎎ |
栄養ドリンク(一本) | 30~80㎎ |
眠眠打破(一本) | 125㎎ |
ベンザブロックL 錠(1日量) | 75㎎ |
関連サイト
厚生省:食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~
農林水産省:カフェインの過剰摂取について