薬剤師の目標設定例とポイント解説【年次別まとめ】
ググリ中薬剤師「人事考課表に書く目標がないな〜。」
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事で紹介する「年次別の目標」を参考にすれば、簡単に目標設定ができますよ!
なぜなら、実際にボクが使った内容や、先輩薬剤師の内容を反映させてるからです。
記事前半では「薬剤師の目標設定例【年次別】」について、後半では「薬剤師の目標設定する際の2つのポイント」を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね!
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目次
薬剤師の目標設定例【年次別】
年次によって目標のレベルが変わるので、年次別に目標設定の具体例を示していきます。
そのまま使える項目もあると思うので、ぜひ参考にどうぞ!
1年目薬剤師の目標設定
1年目は、何と言っても基礎固めです。
あまり高い目標は設定する必要はなく、目の前のことをそれっぽく書ければOKです。
1人前の薬剤師になる
受付業務、調剤、鑑査、投薬の基礎作業を最低限できるようになりましょう。
まずは1人前の薬剤師として戦力になることが目標です。
苦手な作業一つにフォーカスするのもアリですね。
例えば入力が苦手なら、「積極的に事務さんのサポートに入り、基本的な入力ができるようになる。1日〜回以上入力する。」といった感じです。
加算を月に〜件取る
薬局にとって不利な改定が多いので、薬局経営は難しくなっています。
その埋め合わせも兼ねて、どこの薬局も加算を取ることに躍起になっているはず。
新人のうちから加算が取れると一目置かれます。具体的に、何の加算を何件とるか示すと良いです。
服薬情報等提供料2はトレーシングレポートが必要ですが、取りやすい加算を載せておきます。
- 乳幼児加算
- 吸入薬指導加算
- 服薬情報等提供料2
- 重複投薬・相互作用等防止加算
基礎疾患の知識を身につける
薬の知識だけでなく、疾患の知識も身に付けましょう!
処方意図を見抜いたり、投薬・薬歴の内容を濃くすることができます。
ガイドラインもざっくり見ておくと良いです。
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2〜3年目薬剤師の目標設定
2年目は基本的な作業は全部できると思うので、目標を少しレベルアップさせましょう。
早ければ、薬局の経営に関わるような仕事をする人もいると思います。
トレーシングレポートを毎月1件以上作成する
2020年から、地域支援体制加算を取る薬局はトレーシングレポートの提出が求められるようになりました。(参照:令和2年度診療報酬改定の概要)
今のとことは月に1件あれば良いですが、今後は条件が厳しくなる可能性も考えられます。
したがって、トレーシングレポートを書ける能力は必要です。目標に最適な項目ですね!
保険やレセプトの知識を身につける
保険・レセプトが苦手な薬剤師は多いと思います。
しかし、ドラッグストアでは早ければ2年目で管薬を任されたり、管薬候補になることは良くあります。
保険・レセプトの知識は必須になるので、これ以上の目標は見当たりません。
具体的には、「返戻を〜件減らす」なども良いと思います。
医薬品の廃棄額や在庫余剰額を減らす
管薬にならずとも、医薬品の在庫管理を任されることはあると思います。
薬局の経営はシビアになってきてるので、廃棄額はゼロに近づけられると誉められます。
また、余剰在庫も早いうちから把握し、他店に送るなどの対応ができると尚良いです。
具体的な金額や〜%減らすと具体的に書くのもアリです。
担当する病棟の専門知識(ガイドライン)を身につける
病院薬剤師であれば、2年目には担当の病棟があるかと思います。
その領域の疾患のガイドラインや投薬レジメンの理解を深める必要があります。
また治療効果だけでなく、副作用対策も重要です。治療設計にも関われるかもしれません。
4年目〜管理薬剤師の目標設定
4年目以降は、大抵のことなら一人で対処できる能力があると思います。管薬になってる方も多いのではないでしょうか?
そのため、基礎的な知識や作業ではなく、経営的な部分やキャリアプランに踏み込んだ目標が良いでしょう。
後発品の使用率を85%以上にする
後発医薬品調剤体制加算で一番高い点を取るには、後発品の使用率を85%以上にすることが要件です。
したがって、現状の使用率が80%前後であるなら、85%を目標にするのは妥当かと思います。
経営に直接的に関わる部分なので、目標に最適です。
具体的に「これまで先発で処方してる人に対して、受付時や投薬時に後発品のメリットを訴求する」といった目標も良いと思います。
過誤の件数を〜件に抑える
過誤が起きやすい店舗であれば、過誤を減らすのは最重要任務です。
処方の内容が複雑である、人員の入れ替えがあった、ルーティーンに欠陥があるなど、原因は様々だと思います。
原因がはっきりしていれば、目標や具体的な対策も立てやすいです。
かかりつけ薬剤師の同意書を〜名取得する
一部の薬局ではかかりつけ薬剤師のノルマがあるほど、重要視されてる項目です。
やはり現在は経営的に難しくなってるので、加算につながる目標はオススメです。
健康サポート薬局の機能を果たすためにも、月に1件でも良いので具体的な数字を入れると良いでしょう。
認定薬剤師を取り専門性を高める
病院・薬局共に、専門性の高さも求められてきています。
例えば、糖尿病専門の薬局などがあります。
認定の単位を取得するのは面倒かもしれませんが、長期目標には最適ですね。
会社によっては、認定を持っていると手当がもらえたりもするので一石二鳥です。
- 認定実務実習指導薬剤師
- 小児薬物療法認定薬剤師
- がん専門薬剤師
- 在宅療養支援認定薬剤師
- スポーツファーマシスト
- 漢方薬・生薬認定薬剤師
- 妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師
(参照:日本薬剤師研修センター)
薬剤師の目標設定する際の2つのポイント
最後に、目標設定する際に押さえておきたいポイントを解説します。
前述した例文と組み合わせれば、より良い目標を作れること間違いなし!
人事評価の項目をベースに考える
どの会社であっても、人事評価のベースとなる項目があると思います。
その項目の中で重要と思われる点や、自分の苦手な項目をベースにすればOKです。
評価する側にとっても、評価しやすい目標となります。
自分が所属する薬局・病院は何を重視しているか?
週次や月次などの報告書を読めば、自分の会社・医療機関が何を重視してるかわかります。
なぜなら、管薬やSV、マネージャーなど上位職の人の考えが書いてあるからです。
「過誤が増えてるから対策を考える」「乳幼児加算を増やしたい」など具体的に記載してあるはず。
それに準じた目標を書けば間違いないです。
薬剤師の目標設定例まとめ
いかがでしたか?ここまで来ればほとんどの人が書けたと思います。
キャリアプランにも活かせる内容にもなってるので、参考にしていただけたら幸いです。
- 基礎知識を身につけ、一人前になる
- 専門知識を深める
- 経営面を考慮する
- 何が求められるか考える