ogilogue Written by SeiYa

薬の飲み合わせ【避けるべき組み合わせとは】

ヘルス 薬の豆知識

なぜほとんどの薬は食後に服用するかご存知ですか?

実は、大抵の場合は「食後に服用する習慣を付ける事で飲み忘れを防ぐため」です。

一方で、「食直前に服用」「グレープフルーツジュースを飲まないで下さい」などの制限がかかる事もありますよね?

生活の中にこの様な制限を組み込むのは大変なことだと思います。。。

しかし、めんどくさがって指示を無視すると治療が長引き、さらにめんどくさいことになりかねません。

なので、よくある薬と食べ物の飲み合わせを解説していきます😌

目次

食直前に服用する薬

代表的な薬として、ボグリボース、アカルボース、ナテグニドが挙げられます。

  • ボグリボース/アカルボース⇒糖の吸収を抑制し、食後の血糖値の上昇を抑える
  • ナテグリニド⇒インスリン分泌を促進し、食後の血糖値を抑える

これらは糖尿病の薬で、「食後血糖」の上昇を抑える効果があります。

食事の前にあらかじめ服用することで最大の効果を発揮します。

ちなみに、食直前とは食事の5-10分前を表します。

他には、抗アレルギー薬のディレグラやビラノアなどは「食後に服用すると吸収が悪くなり効果が下がってしまう」ため、食前や空腹時に服用します。

食前に服用する薬は、何かしらの理由があって食前となってるので、服用方法を間違えないように注意です。

グレープフルーツジュースの作用

グレープフルーツなどの柑橘類にはフラノクマリンという成分が含まれており、小腸に存在する薬の代謝酵素を阻害します。

この阻害効果は数日間続きます。したがって、薬が効きすぎてしまい、副作用につながります。

影響を受ける薬として、Ca拮抗薬(降圧薬)、スタチン系薬(脂質異常症薬)、抗がん剤など多くの薬が該当します。

副作用が強くなる・治療が遅れる原因となるので注意しましょう!

フラノクマリンを含む柑橘類

グレープフルーツ・スイーティー・ダイダイ・ハッサク・甘夏みかんなど

フラのクマリンは白い皮の部分に多く含まれているので、どうしても食べたい時は皮を剥きましょう。

関連記事:薬とグレープフルーツジュースの飲み合わせ【危険】

青汁と併用

ワルファリンと納豆の組み合わせは良くないと知っている方は多いのではないでしょうか?

青汁には納豆と同様にカリウムが含まれます。

従って、青汁もワルファリンと一緒に飲んではいけない組み合わせになります。

ワルファリンは血液が固まらないようにする薬です。

カリウムを多く摂取することでワルファリンの効果が減弱するので、血液が固まるリスクが高まります。

血栓(血の塊)ができると脳梗塞などのリスクも高まるので、納豆や青汁は摂取しないように気を付けましょう!

参照:食物と薬の相互作用(健康食品編)

腎臓が悪い人も注意

腎機能が落ちてる人はカリウムの摂取制限がある場合があります。

カリウムを尿中に排泄できず、体の中に蓄積すると危険です。

食事制限がある人は必ず守りましょう🙂