薬とグレープフルーツジュースの飲み合わせ【危険】
- 薬剤師から「グレープフルーツジュースは飲まないように」と言われたことありませんか?
- 「一回くらいなら飲んでもいいだろう」と思ったことありませんか?
このような疑問を解決できます!
薬剤師が飲み合わせの危険性を解説します。
実は、一回グレープフルーツジュースを飲んだだけでも危険なのです。
この記事を最後まで読めば、そのワケを理解できるようになります。
目次
グレープフルーツジュースの作用
薬局で薬剤師に「グレープフルーツジュースは飲み合わせが悪いので飲まないで下さい」と言われた事がある人は多いのではないでしょうか?
これがどのくらい重要なことか理解してる人はどのくらいいるでしょうか?
旅行先で一杯飲むくらい大丈夫と思ってませんか?
実は、グレープフルーツジュースの作用は不可逆的作用といって、一度飲んだら数日間は作用が続きます。
実際に、旅行先のホテルのバイキングでグレープフルーツジュースと薬を一緒に飲んで副作用に繋がったケースがあります。
成分と作用
グレープフルーツ(特に皮の白い部分)にはフラノクマリンという種類の物質が含まれてます。
このフラノクマリンが小腸に存在する薬の代謝酵素(cyp3a4)を阻害します。
これによって消化管内における薬の代謝ができなくなるため、体内(血液内)に吸収される薬の量が増えてしまいます。
吸収量が増えれば当然作用が強くなり、副作用につながりかねません。
フラノクマリンはグレープフルーツの白い皮・筋の部分に多く含まれている。
実を食べる場合は、白い皮をむく必要があります。
皮ごと入っているジュースには特に注意ということです。
グレープフルーツ以外の柑橘系果物
柑橘類の中でも特にグレープフルーツに注意ですが、他の柑橘類にもフラノクマリンは含まれています。
そのため、以下の果物にも気をつけるのがベターです。
フラノクマリンを含む柑橘類
グレープフルーツ・スイーティー・ダイダイ・ハッサク・甘夏みかんなど
飲み合わせが悪い薬
よく出る薬の中で、グレープフルーツジュースと飲み合わせが悪いものをリストアップしました。
全てを網羅してるわけではないので、必要なら担当の医師・薬剤師に聞いてください。
降圧薬
アテレック、アダラート、コニール、ワンソラム、カルブロックなど
高脂血症治療薬
リピトール
てんかん治療薬
テグレトール
抗アレルギー薬
ルパフィン
免疫抑制薬
プログラフ、ネオーラル、サンディミュン